ゴム焼き

なんの取り柄もない20歳大学生です

ケチャ

昨日、ケチャまつりとやらを見に行った。私はこの人生で何をやり遂げたというものもないが、一方で他人は確実に何かをやり遂げていたりする。それを見ていると、私も頑張ろうかなと思う。この日は確実に、先輩はケチャをやり遂げていた。

 

それでは、ケチャとはなんぞや。

私はケチャについて、中学生ほどの知識しか携えてない。というのも、中学生の時、社会の授業で上裸の男たちがむさ苦しく叫びながら踊るビデオを見させられて、クラスのみんなでクスクス笑っていた記憶が濃く、それは紛うことなき、ケチャであったのだった。

 

本来、「ケチャ (kecak) とは、インドネシアのバリ島で行われる男声合唱。 または呪術的な踊り(サンヒャン)にともなう舞踏劇」のことらしい。(ウィキペディアより)

 

日本でケチャをやることに意義があるのかは謎だが、芸能山城組という芸能社がメインで、なんと1976年から毎年、新宿の三井ビルディング前の広場にてケチャまつりを開催しているらしい。そんなに歴史があるものなのか、、!と驚嘆しつつ、実際に見てみると、まぁ先輩がお花を頭に2つつけて踊っているのは可愛いらしくて面白いが、正直10分で飽きた。これが結構長いのだよ、、。まず、意味がわからない。そして、解説する声が意外と聞こえない。加えて、広場の硬いレンガづくりの地面に長い時間お尻を載せているためか、お尻が痛くなってジンジンジワジワする。

疲れて来たなーと思っていたら、目の前の子どもが、お母さんに、私が思っていたことと全く同じことを言い始めた。

 

「ねー。おかあさん、意味がわからないし、つまんない!帰りたい!」

 

「これが芸術よ」

 

おかあさん、これが芸術よってアンタ、それで子ども静かになるのかね。と心中突っ込みながら、友達と顔を合わせて笑う。結局その一家は家に帰った。私はなんだかんだ全てを見届けたいという気持ちで、座り続けていた。

 

一応ケチャはストーリーになっていて、王が姫を監禁して、戦って姫を守るみたいな話だった気がする。詳細は分からないし、正直そこまで興味もない。私のこのスタンス加えて解説の声がかなり小さいので、ストーリーを追うどころの話ではなかった。ケチャには興味あったはずで、見に行くことを楽しみにはしていたのだけど、ケチャを見ることにより、その先輩がケチャをしているところを見ることに興味を持っていたことに気付かされた。つまらないつまらないと愚痴ばかりになってしまったが、最後はやり遂げた様な表情をしていたので、私も何かを頑張りたくなったのは事実。

 

ケチャを見終わった一行は楽しく飲みに行って爽やかに解散しましたとさ。